小金井市の課題:「小金井市の公立保育園のあり方」についての私の考え

皆さん、こんにちは。

今回は、私が厚生文教委員会でも昨年議論を重ねてきた「小金井市の公立保育園のあり方」について、私の考えをお伝えしたいと思います。

公立保育園の今後については、保護者の皆さんや地域の方々から、さまざまなご意見やご不安の声が寄せられていました。

私自身も、子どもたちにとって何が一番大切なのか、小金井市全体の保育環境をどう守り、より良くしていくのかという視点で考えてきました。

なぜ「議案第44号 小金井市立保育園条例」に賛成したのか、そして、これから市に何を求めていくのかをお伝えします。

 

公立保育園と民間保育園、双方を支える保育のあり方

子どもたちにとって、より良い保育環境を小金井市全体で考える

私は厚生文教委員会の委員として、公立保育園の今後のあり方について、市が昨年9月に提案した条例案をめぐり、委員会で質疑を重ねてきました。

長年、地域に親しまれ、子どもたちや保護者を支えてきた公立保育園には、大切な役割があります。私も、公立保育園が地域にあることの意義は大きいと考えています。

一方で、小金井市の保育を考えるとき、公立保育園だけでなく、民間保育園を含めた市全体の保育環境に目を向ける必要があります。

現在、市内の保育施設を利用する子どもの9割を超える子どもたちが民間の保育施設に通っています。また、保育士の確保が難しく、公立保育園においても欠員の補充が課題となっています。

こうした状況の中で、これからの小金井市の保育をどう維持し、さらに充実させていくのか。私は、公立か民間かという二者択一で考えるのではなく、すべての子どもたちの安全と健やかな育ちを守るという視点が何より大切だと考えています。

公立保育園が担う新たな役割

市立保育園には、今後、一般的な保育に加え、医療的なケアが必要な子どもや、より専門的な対応が必要な子どもを受け入れるなど、民間施設だけでは対応が難しい場合の支えとなる役割も期待されています。

また、何らかの事情で保育の継続が難しくなったときにも、子どもとその保育を守るためのセーフティーネットとしての機能が求められています。

一方で、市が実施した市立保育園の保育士アンケートにも、現場の厳しい状況が数多く記されていました。保育士の欠員補充が難しく、現場では、まず安心・安全な保育を日々行うことで精いっぱいという状況です。そのため、専門性の高い保育やセーフティーネットとしての新たな役割まで担うことは、現状の人員体制では難しいという課題があります。

私は、ここに大切な問題があると考えています。

どれほど立派な方針を掲げても、それを実践する職員が不足し、安心して働ける環境が整っていなければ、十分な保育を実現することはできません。子どもたちにとって安心できる保育環境をつくるためには、まず、そこで働く保育士の皆さんが安心して仕事に取り組める職場環境と、安定した人員体制を整えることが欠かせません。

私自身、市議会議員になる前は、会社員として働きながら労働組合の活動にも携わり、誰もが安心して働き続けられる職場環境を目指して取り組んできました。その経験からも、現場で働く人たちの声に耳を傾け、働く環境を整えることの大切さを感じています。

市立保育園5園を維持したまま新たな役割を十分に果たそうとすると、40人を超える保育士の採用が必要になるとの市からの説明もありました。

保育士の確保が難しい現状を踏まえると、園の数を維持することだけを目標にするのではなく、必要な役割を果たせる人員体制をどう整えるかという視点も必要だと考えました。

公立保育園が、医療的ケアを含む専門性の高い保育や、地域のセーフティーネットとしての役割をしっかり担えるようにすること。そのために、正規職員を中心とした安定した人員体制の整備や、保育士の働く環境の改善を市に求めていきたいと考えています。

民間保育園も含め、小金井市全体の保育の質を高める

忘れてはならないのは、市内の子どもたちの多くが民間保育園で日々を過ごしているということです。

民間保育園でも、保育士の皆さんがそれぞれの施設の環境や特色を生かしながら、子どもたちのために日々工夫を重ねています。

私が所属する会派「みらいのこがねい」の市議らとも複数の民間保育施設の職員の皆さんとお会いし、様々な現場の話を聞きました。現場で働く保育士の方から、「市立と民間で区切るのではなく、同じ保育士として、子どもに対する思いも保育に対する姿勢も同じ。もっと市と連携して保育を進めていきたい」という趣旨のお声を伺いました。

私も、この考え方はとても大切だと思います。

公立保育園が専門性の高い保育やセーフティーネットとしての役割を担い、その知識や経験を市全体の保育の充実につなげていく。そして、民間保育園とも連携を深め、どの施設に通う子どもたちも安心して過ごせる環境を整えていくことが必要です。

そのためにも、市には民間保育園への支援や連携を一層強化し、保育の質を維持・向上させるための取り組みを進めてほしいと考えています。

私の判断と、これから市に求めていくこと

今回の条例では、市立保育園5園のうち2園について、定員を段階的に縮小したうえで廃園とし、残る3園についても定員を段階的に縮小することが示されました。

長年地域に親しまれてきた保育園のあり方が変わることに、在園児や保護者、職員、地域の皆さんが不安や戸惑いを感じられるのは当然のことです。そうした声を軽く受け止めてよいとは決して思っていません。

特に、園の変更や廃園に伴う子どもたちの心理的な負担への配慮、きょうだいが同じ園に通えるようにするための対応、保育士の安定した人員体制の確保など、丁寧に取り組まなければならない課題があります。

私は、こうした課題への対応を市に求めたうえで、今後の小金井市全体の保育環境を維持・向上させ、持続可能な保育体制を築いていくという観点から、公立保育園を5園から3園とする条例に賛成しました。

また、会派「みらいのこがねい」としても、天野議員が会派を代表して賛成討論を行い、条例の趣旨とともに、市に対する具体的な要望を述べました。

条例に賛成したからこそ、これからの市の取り組みをしっかりと見ていく必要があると考えています。

公立保育園の新たな役割を実現するための人員体制の整備、在園児や保護者への丁寧な対応、民間保育園との連携強化、そして市内すべての保育施設の質を高めるための指導や支援。

これらが着実に進められるよう、今後も議会で確認し、必要な提言を続けていきます。

大切なのは、公立か民間かではなく、小金井市で育つすべての子どもたちが、安心して自分らしく成長できる保育環境をつくること。

その実現に向けて、これからも市民の皆さんの声に耳を傾けながら取り組んでまいります。

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